車を購入する前に、次に悩んだのが「そもそも所有する必要があるのか」という点だった。
最近は、カーシェアやレンタカーもかなり普及している。必要な時だけ使うのであれば、その方が合理的にも思える。
なお、似たサービスとしてマイカーリースやKintoなどもあるが、これは「所有」と「レンタル」の中間のような存在だと感じている。
月額費用を平準化できるメリットはあるものの、長期的な総コストでは所有に劣るケースが多い。そのため、この記事では「所有」と「カーシェア(レンタル)」の比較に絞って考えてみたい。
コスト面で比較してみる
まずは、単純にお金の面だけで比較してみる。
試算の前提
- シエンタクラスの普通車
- 都内在住
- 駐車場代:月2万円
- 年間走行距離:5,000km以内
カーシェア(ライト利用)
月10回以下の短距離利用+年数回の長距離利用を想定。
- 通常利用:12〜18万円
- 長時間利用:8〜10万円
- 距離料金:4〜6万円
合計:年間30万円程度
カーシェア(ヘビー利用)
毎日1〜3時間程度利用+年数回の長距離利用を想定。
- 通常利用:35〜40万円
- 長時間利用:8〜10万円
- 距離料金:8〜10万円
合計:年間55万円程度
車を所有する場合
- ローン支払い:20〜25万円
- 駐車場代:24万円
- 保険:5万円
- 税金・車検:10万円
- ガソリン代:6万円
合計:年間70万円程度
※300万円で購入し、5年後に150万円で売却すると仮定。
※車検費用は年換算。
コストだけ見れば、カーシェアはかなり強い
当然ではあるが、利用頻度が少ない場合、カーシェアはかなり安い。
ヘビー利用を想定しても、都内では所有の方が高くつくケースが多いだろう。
特に大きいのが駐車場代である。
都内だと月2万円以上かかることも珍しくない。逆に、地方や持ち家などで駐車場コストがほとんど発生しないのであれば、所有との価格差はかなり縮まる。
つまり、「車を持つべきか」は、駐車場事情によって結論が大きく変わる。
カーシェアのメリット・デメリット
コスト面を踏まえつつ、コスト以外の面も含めて、メリデメを整理する。
メリット
- 利用頻度が少ない場合、維持費を大きく抑えられる
- 車検や保険などの管理が不要
- 故障や事故、相場下落リスクを負わなくてよい
- 用途に応じて車種を選べる
デメリット
- 長時間・高頻度利用では割高になりやすい
- 予約や返却時間に縛られる
- 繁忙期は使えない可能性がある
- チャイルドシートの積み替えが面倒
- 子どもが汚した時などに気を遣う
子育て世帯とカーシェアの相性
個人的には、ここが一番大きかった。
子どもが小さいうちは、とにかく予定通りにいかない。
出発直前に着替えが必要になったり、急に寝たり、忘れ物をしたりする。
そういう状況で、
「返却時間までに戻さないといけない」
「次の利用者に迷惑をかけられない」
という制約は、想像以上にストレスだった。
また、チャイルドシートや荷物の積み替えも地味に大変である。
私の結論
最終的に、私は車を所有することにした。
理由はシンプルで、
- 駐車場代が比較的安かった
- 月10回以上利用していた
- 今後さらに利用頻度が増える可能性が高かった
からである。
もちろん、純粋なコストだけを見れば、カーシェアの方が安い。
ただ、幼い子どもを連れて利用する際のストレスや、「いつでも使える」という安心感を考えると、その差額は許容できると感じた。
車は贅沢品でもあるが、子育て世帯にとっては「時間と心の余裕を買う道具」でもあるのだと思う。

