経緯
私は、社会人になってから車を所有しはじめた。
1台目は、会社の先輩から譲り受けた10年落ちの中古車(10万円)だった。
その後、都内への異動に際してその車は手放したが、その後結婚を機に、妻のもっていた中古の軽自動車を利用しはじめた。
振り返ると、これまで私は、ディーラーに行ったこともなく、車種を調べたこともない。つまり、「ちゃんと車を選んだことがない」状態だった。
そんな中、子どもが生まれるタイミングで、車の買い替えを検討しはじめた。
この記事は、その検討の過程で考えたことをまとめた記録である。
そもそも車は必要か?
この記事にたどり着いた方は、「車を買うべきか」で迷っている方が多いだろう。
ただ、パンフレットや動画を見ているうちに、いつの間にか「車を買う前提」で考えてしまいがちだ。
世の中の車に関する情報は、メーカー、専門メディア、保険会社など、「車が売れると利益になる側」から発信されているものが多い。いわばポジショントークである。
そのため、「そもそも買うべきか?」という視点は、意外と見落とされやすい。
しかし、中古であっても車は高い。数百万円単位の出費になることも珍しくない。
そのお金があれば、家具家電をアップグレードすることもできる。
パートナーにプレゼントを贈ることも、子どもにより良い経験をさせることもできる。
だからこそ、まずは冷静に考える必要がある。
車は本当に必要なのか。
クルマの価値とは何か?何にコストを払うのか?
車の主な価値は、あくまで「移動手段」である。
もちろん、社会的ステータスや所有する満足感、EVであれば非常用電源といった価値もある。ただし、それらはあくまで副次的なものだ。
もしそれらを重視するのであれば、車以外の手段で満たすこともできるはずだ。
また、「運転そのものが好き」という価値もあるだろう。
それは個人の趣味として尊重されるべきだ。
ただし、その価値観を家族も共有しているとは限らない。
たとえば、「家族みんなで使えるから」と言って、パートナーが自分の趣味で高価なバッグを購入してきたら、どう感じるだろうか。
おそらく、「そこまでお金をかける必要があるのか」と思うはずだ。
車も同じである。
車はあくまで移動手段であるが故に、移動していない時間は基本的に価値を生み出していない。
仮に、平日1時間、土日3時間使うとすると、1週間のうち約9割は使われていない。
つまり、車はほとんどの時間、「ただの置き物」である。
使用頻度という観点で見れば、、車にお金をつぎ込むよりも、
毎日使う寝具をアップグレードする
仕事で着る服に投資する
といった支出の方が、日々の満足度やパフォーマンスに直結する可能性は高い。
現在車をすでに所有しているとどうしても、現在保有している車と次の車との比較だったり、買い替え候補の車の中での比較だったりになりがちだ。
こっちは450万円だけと、あっちは値下げしてもらって400万円とか。
しかし、あくまで生活全般を見回したなかで、クルマという移動手段の価値を位置づけて、
どれだけコストを払えるのか考えておきたい。
そしてそれは、購入したあとも持っておくべきコスト感覚だろう。
まとめ
車の購入を検討する際は、つい「どの車を買うか」に意識が向きがちである。
しかし、その前に考えるべきは、「そもそも車が必要か」「どこまでお金をかけるべきか」という点だ。
生活全体を見渡したうえで、移動手段としての車にどれだけの価値を見出すのか。
その基準を持つことが、後悔しない選択につながると感じている。

